レッサーパンダ

以前に立ち上がって周りを見渡すしぐさがかわいいと評判になったレッサーパンダの風太君。実際のところは周囲に対して警戒または怯えているしぐさです。周りが「かわいい」といって騒いでいても当の風太君には警戒させていただけというわけです。そこでこうした勘違いが起こらないようにレッサーパンダの生態を紹介してみたいと思います。

レッサーパンダを知りましょう

それではレッサーパンダについて色々と紹介してみましょう。基本的な外見や生態はもちろん、レッサーパンダの名前の由来などなどいろいろな情報を出来るだけ詰め込んでみました。レッサーパンダは大きな仲間分けで言うと猫の仲間で、その中でもアライグマに近い種類とされます。しかしアライグマとの相違点も多いため、独立したレッサーパンダ科に区分されています。名前はレッサーパンダ(下等なパンダ)なのですが、あちらのパンダは熊科に属するので大きく違います。レッサーパンダの面白い特徴に器用なお手手があります。レッサーパンダは実は6本指で、パンダのように物をつかんで食べることが出来ます。もちろん人間・・いやパンダほども上等に握ることは出来ないようなのですが、それでも自分でエサをつかみながら食べられる動物はそれほどいません。

レッサーパンダの外見

レッサーパンダの外見の特徴は白いほほ毛と、尻尾にある数本の輪模様でしょう。最大の特色として、レッサーパンダはまるで墨の池を渡ってきたかのように四肢と腹部が黒いという変わったデザインをしています。つまりひっくり返してみるとお腹全面が黒いわけです。余談ですが昔の漫画でレッサーパンダが登場していて、外見のかわいらしさとは違って腹黒いヤツという見た目どおりなキャラクターにされていました。

レッサーパンダの生態

パンダとはついていますが、こちらのレッサーパンダは体長が50cm前後しかなく、その上ネコ目(食肉目)に分類されているわりに、たまに虫や小動物などを食べることはあるものの、基本的には草食です。さらに犬のようにおしっこなどを使って縄張りを主張する“マーキング”をおこなう習性があるなど、猫なのか犬なのかパンダなのかよくわからない不思議な習性を持っています。


スポンサードリンク

レッサーパンダの種類

レッサーパンダにはシセンレッサーパンダとネパールレッサーパンダがありますので、それぞれ紹介してみましょう。

シセンレッサーパンダ

中国の奥地を住処とするシセンレッサーパンダ。竹やタケノコをよく食べます。夜行性でネパールレッサーパンダよりも“やや”大きく、“やや”体色が濃いといった違いしかありません。日本の動物園にいるレッサーパンダはほとんどがこちらのシセンレッサーパンダであるとされています。

ネパールレッサーパンダ

上でも紹介したとおり、シセンレッサーパンダとの違いはほんのわずかです。最大の違いは生息域。名前どおりインドからネパールにかけて生息しています。習性などもほとんどシセンレッサーパンダと変わらないのですが、一応両者は別種とされているようです。なんか白人と日本人の違いくらいしかないような気もしますけど。

レッサーパンダはなぜレッサーパンダ?

レッサーパンダのレッサーは“下等”といった意味合いがあると書きました。“パンダ”のほうが現地語で「竹を食べるやつ」がなまったとされています。つまり、レッサーパンダの方を昔はパンダと呼ばれていたわけです。しかしその後、もっと大きな「竹を食べるやつ」が発見されたことから話がややこしくなります。

大きくて竹を食べるやつ?

大きくて竹を食べるやつ、つまり現在のパンダが発見されたために、「竹を食べるやつ」が二種類もいたのでは紛らわしくなってしまいました。そこで大きなパンダにはジャイアントパンダという名前がつけられ、普段パンダというと新参者であるはずの彼をパンダと呼ぶようになりました。それだけならまだしも、哀れレッサーパンダくんは“パンダ”の名称をうばわれ、“レッサーパンダ”と呼ばれるようになってしまったのです。ただ、最近はあまりの不幸っぷりに同情された(?)のか、レッドパンダという名称も与えられたようです。

中国のレッサーパンダの名前

ここからは余談になりますが、中国ではパンダを熊猫、レッサーパンダを“小”熊猫と呼ぶそうで、やはりレッサーパンダくんの方が損をしているようです。発見順位から言うとレッサーパンダを熊猫、パンダを大熊猫と呼べばいいような気がするんですけども、ねえ?

レッサーパンダはいなくなる?

現在飼育を受けているレッサーパンダの3割強が日本にいるというせいか、レッサーパンダは意外とどこでも見られる印象が強いと思います。ところが残念ながらレッサーパンダはレッドリストと呼ばれる「このままではいなくなってしまう可能性の強い生き物」の一つとして認定され、生息数の減少は歯止めがきかないほどに深刻化しています。幸い、日本の動物園などでは飼育下での繁殖にも成功しつつありますので、うまく繁殖してくれることを祈りたいものです。

レッサーパンダと人間

さて、冒頭でレッサーパンダは警戒時に直立すると書きましたが、その他の理由でも立つこともありますし、警戒したから直立するとは限らないのです。このようにレッサーパンダの生態はまだまだわからないことが多く・・・どころかそもそもレッサーパンダ科というカテゴリーさえ異論があるといった現状です。ただ、レッサーパンダにしても昔のエリマキトカゲなどにしても動物が普段行わない行動を取るということはそれなりに危機感を感じたときのしぐさであることが多いのです。それが人間にとって「かわいい」「おもしろい」物であっても、できるだけそっとしてあげて欲しいと思います。


スポンサードリンク

    Copyright 2006 HOME. All rights reserved.
お問い合わせ